NINJA DRESS には、かつて忍者が禁じられていた人間の三つの欲望が映し出されています。
そこに表現されているのは、欲望に身を委ねる姿ではなく、欲望を超えた静かな境地です。
欲望は、声高に語られることなく、そっと制される。このデザインが映すのは、享楽ではなく、自らを律する意志です。
それこそが、NINJA TOKYO が描く静かな強さです。
Sake Whisper Dress のデザインについて
ドレスのベースとなる構造には、着物に着想を得た、打ち合わせのある造形を取り入れています。
身体を包み込むこの構造によって、シルエットのなかに、さりげなく日本らしさを宿しました。
リボン装飾について
このドレスが表現する欲望のひとつは、酒への欲です。
それを、酒が静かにあふれ出すような印象をもつリボン装飾によって表現しました。
また、忍者が欲を抑えるために九字の修法を用いたという背景に着想を得て、このピースには九つのリボンを配しています。
それぞれのリボンには意味があり、装飾は決して過剰ではありません。

素材について
このドレスには、レーヨン、コットン、シルクを掛け合わせたオリジナル開発素材を使用しています。
黒の立体感と奥行きを引き立てるため、同素材による装飾を重ね、陰影とレイヤーが自然に現れるように仕上げました。
動きに合わせて、黒が静かに表情を変えていく一着です。

Director's Voice
Sake Whisper Dress を初めて身にまとったとき、まず心に残ったのは、生地のやわらかさと、なめらかな肌触りでした。洗練された印象がありながら、長時間着ていても心地よく、自然体でいられる着用感があります。
この一着は、異なる場面をしなやかに行き来する女性のためにデザインしました。
集中力が求められるオフィスでの時間から、親密なディナーのひとときまで。静かな自信をたたえながら、自然に寄り添ってくれます。
懸命に働く人。導く人。生み出す人。そして、そのなかでもなお、自分らしい美しさを失わない人へ。
黒は、語りすぎません。ただ、その人を研ぎ澄ませます。
黒は、いつでも美しくあれる色だと、私は思います。



