Story behind NINJA DRESS | Tsuya Essence Dress
on March 12, 2026

NINJAドレス | Tsuyaドレスに込めた物語

Tsuya Essence Dress のデザインについて

Tsuya Essence Dress は、人が本来持つ欲望をテーマにした一着です。
なかでも、その象徴として背面のデザインに強い意味を込めています。

背中に施した丸みのある開きは、仏教における三つの欲の世界を表現したものです。

この曲線によって、欲望を過剰なものとしてではなく、自らの内にあるものとして静かに見つめる感覚をかたちにしました。

シルエットについて

人の欲望は、意識されないままに広がっていくことがあります。

その感覚を、このドレスでは大胆に広がるスカートのシルエットによって表現しました。

スカートには多くの切り替えやパーツを用いていますが、シルエットがあくまで端正で美しく見えるよう、何度もパターンを見直しながら仕上げています。

このボリュームは、意図をもって生み出されたものです。そして、緻密にコントロールされています。

素材について

この一着には、レーヨン、コットン、シルクを掛け合わせたオリジナル開発素材を贅沢に使用しています。

コレクションのなかでも特に多くの生地を用いることで、豊かな分量感と存在感を生み出しました。

その美しさは装飾によるものではなく、素材そのものが持つ豊かさによって支えられています。

Designer’s Voice

Tsuya Essence Dress は、正面から見るとあくまで静かでありながら、背面には明確な意図をもった立体的な造形を宿しています。

バックデザインに施した三つの丸いカッティングは、かつて忍者にとって大きな敵とされた三つの本能的な欲望に着想を得たものです。それらの曲線は、抑制と衝動、規律と人間の本能がせめぎ合う緊張感を表しています。

素材には、世界的にも高級服地の産地として知られる群馬県桐生市で織り上げた、オリジナルのテキスタイルを使用しています。レーヨン、コットン、シルクを掛け合わせることで、繊細な光沢としなやかな落ち感を備えた、上質な質感に仕上げました。

素材のやわらかさと、フォルムの鋭さ。その対比が、この黒いドレスに静かでありながらどこかミステリアスな存在感を与えています。

この一着は、着る人の内側から自然に立ち上がる美しさを引き出すためにデザインしました。

規律と欲望、その両方を映し出すドレス。それが、NINJA TOKYO の静かなエレガンスです。